こちらの記事は、過去に書いた記事を修正、再アップした記事です。
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「記憶」「思い出」を思い出しすとき、どんなことが脳裏に浮かびますか?
「幼稚園の頃、先生に絵が上手だって褒められて嬉しかった。」
「お母さんが、いつも仕事で忙しくて家にいなくて寂しかった。」
「お父さんと一緒に料理をしたことがあって、楽しかった。」
「飼い犬が、突然いなくなって、悲しかった。」
記憶には、「映像」「音」「体感」「ストーリー」などなど様々なものがセットになっています。「感情」もそこには必ずといって良いほどくっついています。「感情」の強さが強ければ強いほど、より鮮明にこれらの記憶を思い出すことができます。
ネガティブな強い感情を伴う記憶の場合、もしかするとネガティブな「思い込み」が潜在意識の中に潜んでいる可能性もあります。
ポジティブな思い込みももちろんありますが、ここではEFT・MRなどの心理セラピーのお話ですので、ネガティブな感情にスポットを当ててご説明しますね。
ネガティブな「思い込み」をいつの間にか持っていた場合はどうでしょう?
EFTワーク例
花子さんは、訳もなく会社の麗子さんが、上司の太郎さんと仲良くしている様子を見ていると、わけもなくイライラしてしまいます。
「私は、麗子さんと太郎さんが仲良さそうに話しているのを見ると、イライラする。」
まずはこの「イライラ」にETFで寄り添いながらタッピングします。イライラに十分に寄り添うと、自然に思い・感情が変化します。
「私は、太郎さんと心を通じ合うことができなくて、寂しい。どうせ太郎さんは、私には興味がない。」
という思い・感情に変化しました。イライラの下には、寂しさが隠れていました。今度は「寂しさ」をタッピングします。すると、今度は次のように変化しました。
「子供の頃、お父さんに愛されなくて、寂しかった。もっと、愛して欲しかった。」
という思いが浮上しました。さらに、深く掘り下げていくと、本当は花子さんは、麗子さんのように太郎さんに親しく接したかったけど、
「私は、愛される価値がない。」
「私は、誰からも愛されない。」
「一人でいる方が、安全だ。傷付かずに済む。」
という思い込みがあることに気付きました。太郎さんと父親の記憶が結びつき、素直に太郎さんに接することが出来ずにいたのです。
子供の頃に感じていた、寂しさなどのネガティブな感情に十分に寄り添い自由にしていくと、今度は次のような思いが湧いてきました。
「お父さんは、子供達への接し方が分からなくて不器用なだけだったんだ。」
「お父さんも、子供の頃は寂しい思いをしていた。」
「お父さんは、私が生まれた時すごく喜んでくれたんだ。」
という記憶を思い出しました。
MR(マトリックス リインプリンティング)では、当時の自分だけでなく、相手の感情・思いをリアルに感じ取ることができます。
このように、感情に寄り添い、自由にしていくことで、自然に「思い」「感情」が変化して行くのが、伝わりましたでしょうか?
MRでは、ネガティブな感情がある程度弱まったら、「こうなったら嬉しいな。」というポジティブな感覚を刷り込みます。
「お父さんの膝の上に座って、「大好きだよ」と言って、抱きしめて欲しい。」
当時の自分が幸せを感じて、過去の記憶がポジティブな思い・感情に変化し潜在意識に刷り込まれて行きます。同じ記憶を思い出したとしても、感じる感覚に変化が起きます。
今後同じような状況になったとき。例えば花子さんが、麗子さんと太郎さんが楽しそうに話している現場を目撃したとしても、以前と同じようにイライラすることがなくなります。
セッションは、インテグレイテッド心理学をベースにした対話も用います。インテグレイテッド心理学は、「悟りの教え」をベースにした心理学です。セラピストの個人的な知識、思い、感情などの自我の視点を挟むことなく、あるがままに心の中を純粋に見ていきます。ですので、セラピストから「このように、考えたほうがいいですよ。」「それは、間違った思い込みなので変えたほうがいいですよ。」というアドバイスや助言は一切行いません。
それも、私がインテグレイテッド心理学を気に入っているポイントの一つです。人からのアドバイスや助言からは、腹の底から感じるような、本当の気付きは起きにくいです。自分の内側から沸き起こる気付きにまさる気付きはありません。
感じてはいけない、「思い」「感情」「感覚」はない。」これが、大切な基本です。
感情に寄り添うことで、変化が生まれ、内側から自然に「許し」「気付き」などが沸き起こります。それは物凄くパワフルなエネルギーです。新しい「気付き」「感情」「感覚」をご自身で「体感」することができるのが、EFT・MRの特徴でもあります。
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