マトリックス・リインプリンティング(以下MR)は、EFTの応用テクニックです。では、EFTとMRは何が違うのでしょうか?
2つあります。
1.エコー
EFTは自分自身にタッピングするのに対して、MRは「エコー」にタッピングします。
エコーは「エネルギー意識ホログラム(Energetic Consciousness Holigram)」を略して「エコー(ECHO)」と呼んでいます。
簡単に言うとエコーは、癒したい当時の自分のことを言います。例えば、頭の中に「6歳の自分」を思い浮かべて下さい。それがエコーです。MRでは、物理的に今いる自分の体にもタッピングしつつ、イメージの中でエコーにもタッピングします。
MRでは、エコーが主役です。
「今いる自分」と「エコー」、どちらも自分自身なのですが、結構違うことを言うんですよ。
例えば、私が職場でふと6歳の私をエコーにして「今何したい?」と聞いてみたことがありました。
6歳の私は「ここにいるみんなに抱きしめて欲しい!」って言ったんです!
これはすごくビックリしました。その職場は、60~70代の男性が多い職場でしたが、「みんなに抱きしめて欲しい。」なんて、大人の私は一度も思ったことがありませんでした。いや、むしろものすごくイヤです(笑)
でも、よく考えてみると、みんな私の父親と同じくらいの年代でした。6歳の私は、父親ぐらいの年代の人に可愛がってほしいんだなぁって・・・そのことに気付いた時は、胸がぎゅーッとして、思わず涙がこぼれてしまいました。
体験されたことがない方は、難しく感じるかもしれませんが、やってみると意外と出来ますのでご安心ください。
セッションでは、EFTもMRも状況に応じて両方使います。
リインプリンティング(再刷り込み)
EFTは、感情解放したらそこで終わりますが、MRはそこからポジティブな感情・思いを刷り込んでいきます。
リインプリンティングは「再刷り込み」と言う意味ですが、元々持っていたネガティブな感情や思いの多くは、今までの人生(特に6歳以前)で経験したトラウマや、周りの環境などによって、刷り込まれた(インプリンティング)ものです。
ネガティブを解放した後に、今度はポジティブを刷り込むという意味で「リインプリンティング」になります。
「記憶」そのものが変わるわけではなく、同じ記憶を思い出しても嫌な感情ではなく、ポジティブな感情を感じたり、違った見方ができるようになったりすることができるようになります。
私の場合・・・
私の場合、ずっと「父親は得体のしれない不思議な存在」でした。
父は、無口でいつも怒っているような表情でした。子供の頃は「怖いな~。」といつも感じていました。
でも父への思いをMRで解放するうちに実際には、子供の頃の私は怒られたことは一度もなかったことも思い出しました。記憶って不思議です。私の場合、6歳のある出来事がきっかけで、父の存在を怖いものだと思いこんでいたのですが、その記憶を癒やしたとたんに、父に愛されていた、父を愛していた、優しい記憶を思い出すことができたのです。
父の胸の内側には、優しさや愛情がたっぷり詰まっていました。でも、それを周りに表現するのがとても苦手な人だったんだということにも、気付きました。
MRでは、マトリックスに保持されている記憶にアクセスします。ですので、「私が生まれた時、父の喜んでいる様子」や「何気ない日常生活に、父が幸せを感じていた様子」「父が私を気にかけている様子」などを、ありありと感じることができるのです。
セッションの最後に、エコーに「どうして欲しい?」と質問します。父に抱きしめてもらったり、「大好きだよ」と言ってもらったり、何も言わなくても「愛している。」という感じが伝わってきたリ・・・。この感覚を最後に深呼吸で、自分自身のマトリックスフィールドに刷り込みます。
最初はネガティブな思いからスタートしたセッションも、最後には、平和な感覚、静かな感覚にチェンジしています。
マトリックスに保持されている記憶にアクセスすることは、サイキック能力や、不思議な力とは何も関係ありません。誰でも普段から行っていることです。
マトリックス・リインプリンティングはとてもオススメなツールです。
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